卒業旅行中に留年します。

22歳大学四年生(内定持ち)。留年まっしぐら。人生最大の絶望のなかブログ書いてます。

【大学四年生】僕が留年することを彼女に伝えた時の話~後編~【内定持ち】

どうも。しいたけ酎ハイです。

 

今回はこの前の記事の続きです。

 

 

僕が彼女に電話で留年がほぼ確定したことを伝え、しかし結局別れを切り出せなかったあの日から2週間後、初めて直接会ったときの話です。

 

 

 

・僕も気まずかったが、彼女も気まずそうだった

 

電話した日から2週間後の土曜日に彼女と会いました。

 

元々その日は久しぶりに遊べるということで、プラネタリウムや映画など、どこに行くか前から色々LINEでやりとりをしていました。

 

しかし、留年のことについてちゃんと話し合い謝りたかった僕は、というか楽しくデートをしようという気持ちに全くなれなかった僕は、どこかカフェなどでゆっくりしようと言いました。

 

それでも彼女は普通に遊びたかったようですが、結局彼女の行きたい下北沢のカフェに行くことになりました。

 

まあ、本当はド○ールやコ○ダ珈琲など、有名チェーンのカフェやファミレスがよかったのですが。

 

下北沢の小洒落たカフェで留年しそうなことを話すの嫌だったんです。

 

周りの目が気になるから。

 

そういうお店って比較的静かな空間だし、こじんまりしてるから周りの人たちに留年の話を聞かれてそうで嫌だったんです。

 

もっとガヤガヤした安っぽいチェーン店のほうが周りの目を気にせずに話せるかなと。

 

でも流ただでさえ留年のことで気を遣わせてしまっていて、そのせいで一緒に行くはずだった卒業旅行も急遽無くなってしまったのに、さらに久しぶりのデートをチェーン店にしようとはさすがに言えませんでした。

 

別にさすがでもなんでもありませんが。

 

 

当日は14時に下北沢駅で待ち合わせをしました。

 

改札を出たところで待つ彼女を見て、なんと声をかければいいのかわかりませんでした。

 

彼女は僕に気づくと、なんというか気まずいというか、苦笑いをしていました。

 

「すごい落ち込んでるじゃん(笑)。」

 

どうやら僕から物凄い負のオーラが出ているようでした。

 

僕は申し訳ない気持ちやら、恥ずかしい気持ちやら、なんと言えばいいのかわからず「ごめんなさい。」としかしら言えませんでした。

 

彼女はやっぱり笑っていましたが、あれは恐らく僕に気を使っての笑いだと思います。

 

 

 

・いきなり微妙な雰囲気に…

 

カフェに着くとそこは、内装はアジアンテイストで、炬燵の席や、ハンモックの席などがあり、いかにも下北沢らしい小洒落たカフェでした。

 

店内を見渡すとお客さんは9割が女性で、小さい子供を連れた若いママグループや女子大生などがガールズトークに華を咲かせていました。

 

僕はそういうなんかきらきらしたような、可愛らしいと言いますか、いかにも女性が好きそうな感じの空間が物凄く苦手で、少し息苦しくなりました。

 

彼女は予約をしていたようで、店長と思われるヒッピーファッションの中年男性店員に「二人で予約していた○○です。」と言いました。

 

すると、「さっき開店したんですけどテーブル席全部埋まっちゃいまして、カウンターでいいですか?」と言われました。

 

 

僕と彼女二人とも「えっ?」となりました。

 

いやいや、それじゃ予約の意味ないだろ。

 

ちゃんと時刻通りに来てるのになぜ席を取っておかずに予約していない客を入れるんだ…。

 

しかもまだ開店時刻から15分だぞ…

 

それにカウンターじゃ店員さんの真ん前だし、ただでさえ聞かれたくない話をしようとしてるのに話しにくいやん…。

 

まあ小心者なので声には出せませんが。

 

結局最初はカウンター席で、空いたらテーブルに移動するということになりました。

 

 

席に着くとメニューを渡され、僕は名物らしいバナナシェイクを、彼女はホットコーヒーと季節のケーキを頼もうとしました。

 

すると先程の店長が、「あの、お料理の予約ということで承っているんですけど…。」と言ってきました。

 

彼女は「え?そうなんですか…?」と困惑していました。

 

元々話し合うためにカフェにしたのだから、料理を食べるつもりはないんだけど…。

 

てか、そもそも予約したのに席を取っといてもいないのによくそんなこと言えるなおい。

 

 

まあそんなことは勿論言えず、お昼はお互い食べてきちゃったしどうしよう…と二人でランチメニューを見ていると、店長が「もし食べてきちゃったということならば、ドリンク1人2杯以上頼むというのであれば…」と言ってきました。

 

仕方なくそれで了承し、バナナシェイク、ホットコーヒー、季節のケーキを注文したところで、座敷の二人用のテーブル席が空いたのでそっちに移動しました。

 

ただでさえ留年についてなんて話しづらいのに、いきなり最初から微妙な空気になり、更に話しづらくなってしまいました。

 

 

 

・彼女の本音

 

取り敢えず最初は世間話をしました。

 

彼女の最近の仕事のことや、転職活動についてなど、主に彼女の話をしました。

 

彼女もやはり色々と大変なようでした。

 

 

しかし、やはりすぐに僕の留年の話になりました。

 

当たり前ですが彼女もその話を僕がするのを待っているようでした。

 

隣の席と距離がとても近かったので、正直話したくありませんでした。  

 

彼女を前にしてもなお周りを気にする自分の情けなさといったら…。

 

前回の電話で話したことを、もう一度全部話しました。

 

試験の日程を間違えてノー勉で期末試験を受けたこと。

成績の7割分の期末試験を白紙で提出したこと。

成績の6割を取れないと落単であること。

試験が終わってすぐに教授に謝りに行き、救済措置を求めたが門前払いをされたこと。

反省文も受け取ってもらえなかったこと。

 

 

僕の話を全て聞いたあと、彼女の反応はこうでした。

 

 

 

「まあしょーがない。」

 

 

 

とてもあっさりしていました。

 

僕は正直、拍子抜けしてしまいました。

 

え?彼氏が留年だよ?

 

いいの?

 

そして次に彼女の口から出た言葉。

 

 

 

「てか、正直そんなに深刻に受け止めてないわ(笑)。」

 

 

 

・自分が思っている以上に人は他人の留年に興味がない

 

彼女はさらっと言いました。

 

 

「いや、これから私も転職活動始めるしさ、お互い大変じゃん?だから一緒に頑張ろう(笑)。」

 

 

僕はこのとき思いました。

 

 

 

自分が思っているよりも人は他人の留年に興味がない。

 

 

 

いやこれは彼女が冷たいだとか、そういう意味で言っているわけでは決してありません。

 

というかむしろその逆で、彼女は優しさでこのように言ってくれたのだと思います。

 

落ち込んでいる僕を励ますために、気落ちさせないために気を遣って言ってくれたのだと思います。

 

もし逆の立場で、彼女が留年していたとしても、間違い無く僕は同じように言うでしょう。

 

 

しかし、先程の言葉の「深刻に受け止めていない」というのは恐らくほぼ本音です。

 

僕の友達にも二人留年した人がいますが、いじって終わりでした。

 

てかそれでいいんです。

 

深刻に受け止めないで。

 

 

実際僕も彼女の言葉を聞いて、めちゃくちゃ安心しました。

 

よかった、て。

 

それで終わりか、て

 

お前人様に迷惑かけといてなに言っとんねん、と言われるかもしれません。

 

いや勿論本人は深刻に受け止めてないといけないのはわかっています。

 

受け止めないといけないといいますか、受け止めないやつは倫理的に間違っているといいますか。

 

でも彼女の言葉を聞いて僕はとても楽になれました。 

 

 

僕は「うん。ありがとう。」と言いました。

 

僕はホッとしたと同時に、留年の話はこれで終わりだと思っていました

 

そのあとはまた世間話に戻りました。

 

僕はホッとしたと同時に、留年の話はこれで終わりだと思っていました。

 

しかし、そうではありませんでした。

 

 

 

 

・結局言わなかった

 

カフェを出よう、となったときに彼女がこう言いました。

 

 

「あのさ。」

 

「ん?どうしたの?」

 

「こないだの電話のとき最後なんか言おうとしてなかった?」

 

 

僕はドキッとしました。

 

彼女に別れを切り出そうとして、できなかったこと。

 

今日直接彼女に別れようと言おうと思っていたこと。

 

 

しかし、そのとき僕は、別れようという気持ちは既に無くなっていました。

 

僕はこう言いました。

 

 

「え?そうだっけ?」

 

 

しらばっくれました。 

 

糞ダサイでしょ?

 

「実は別れを切り出そうと思ってたが、今日話していてその気持ちは無くなった。」

 

とは言えませんでした。

 

「なんか最後言おうとしてやめたじゃん。」

 

「そうだっけ?」

 

「覚えてないの?」

 

元々彼女の為を思って別れようとしていたはずなのに、結局僕は自分のことしか考えられない人間だったようです。

 

まあ知ってたけど。

 

結局別れるつもりなど端から無かったようです。

 

まあ知ってたけど。

 

彼女はあまり納得できていないようでしたが、「ならいいや。」と言ってその話しは終わりました。

 

結局その日はそのあと下北沢で飲み歩きをしたり、カラオケに行ったりと普通に夜まで遊びました。

 

留年のことはずっと頭にはありますが、それでも久々に楽しい時間を過ごせました。

 

やっぱり僕は別れたくないんだなぁ、と思いました。

 

しかし、帰るときに彼女がこういいました。

 

 

 

今日別れようって言われるかと思った。」

 

 

 

・彼女には見透かされていた

 

彼女はやっぱりわかっていました。

 

見透かされていました。

 

僕は何と言えばいいのかわからず、

 

 

「うん。別れようって言おうかと思ってた。」

 

 

と言いました。

 

 

「やっぱり。そんな感じしたもん。」

 

「ごめん。」

 

「なんで謝るの。」

 

 

僕はただ俯くしかありませんでした。

 

 

「まあさっきも言った通りそんなに気にすることでもないしさ、お互い就活頑張ろう。」

 

 

彼女は軽い感じで言いました。

 

しかし、彼女が本当はどういう気持ちなのか、僕にはわかりませんでした。

 

 

 

・まとめ

以上が、僕が留年がほぼ確定したことを彼女に伝えた時の話です。

 

あのとき彼女は、本当は僕が別れを切り出すのを待っていたのではないか?

 

そんなことを、思ってしまいます。

 

 

しかし、結局今も別れずに続いています。

 

でも正直僕はこれでよかったと思っています。

 

いや、わかんないです。

 

彼女にとってはよくないかもしれません。

 

 

これからどうなるかわかりませんが、何かあったらまた書こうと思います。

 

 

 

留年確定まで残り7日